演奏会の団長挨拶について

第52回演奏会から1週間が経ちました。

演奏会に来てくださったお客様から、団長挨拶をSNS等でも届けてほしいとの声を頂きましたのでHP上でも文章を公開したいと思います。

苦しい時期ではありますが、多くの方々の希望となることを願います。

また、演奏会に来てくださった方々、ありがとうございました。

 

以下団長挨拶

こんにちは、本日は、信州大学混声合唱団、第52回定期演奏会に、お越しいただき、誠にありがとうございます。私は52期団長を務めております、農学部3年、横尾航平と申します。

このようなご時世の中、今日の演奏会を開催できることを、心から嬉しく思っております。
第一ステージの後からお越しいただいた方もいらっしゃると思いますので、今回の演奏会を開催するにあたり、お客様にご協力いただきたいことを、改めてお伝えさせていただきます。
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・客席内では常時マスクの着用をお願いします。
・こまめな手洗いおよび手指(てゆび)の消毒をお願いします。
・飛沫拡散防止のため、「ブラボー!」といった歓声や声援などの大声を出すことはお控え
ください。
・客席、ロビーなどで密集してのご歓談はお控えください。
・客席におきましては、異なるグループの方とは、出来るだけ1つ以上の席を空けて、お座りください。
・入場時やお手洗いに並ばれる際、休憩後、終演後、館内では密集を避けるため、ソーシャルディスタンスの確保にご協力お願いします。
・終演後の団員による見送り、面会などはございませんので、スムーズなご退場をよろしくお願いします。
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周りのお客様、また、なによりも、お客様自分自身の身を守るために、以上の事柄を、守っていただけるよう、よろしくお願いいたします。

さて、

皆さんが体験してきたのと同じように、我々信州大学混声合唱団にとっても2020年は苦難の連続でした。4月から始まるはずの大学の講義は、全てオンラインとなり、新歓は出来ず。予定されていたイベントは軒並み中止となりました。

その中でも、8月に予定していた、混声合唱団名古屋大学コール・グランツェさんとの、ジョイントコンサートを開催できなかったことは、他県の大学合唱団との交流が少ない我々にとっては、非常に残念なことでした。

そして前期中、徐々に課外活動への規制が緩まっていく中で、合唱という性質上、なかなか活動を再開することができず、対面で歌うことができたのは9月に入ってからでした。

例年2回行っている定期演奏会を「1回にしよう」と決定したのもちょうどその時期でした。

今までの「当たり前」がこんなに遠いものか、と、打ちひしがれる時もありました。

ですが、僕の仲間達はそれにめげずに、今日の定期演奏会を実現させました。

演奏会係は煩雑な作業や打ち合わせを繰り返して、僕らを導いてくれ、学生指揮者の末石くんは、平日でも授業終わりに、長野市から松本市まで、練習をしに来てくれることもありました。
そして団員たちは、約3ヶ月という短い練習時間の中で懸命に練習に励みました。

残念ながら、ここ数週間での感染拡大により、直前になって演奏会に乗れなくなってしまった団員もいます。しかし、僕は、ここまで一緒にやってきてくれた仲間達、そして特に、このようなご時世でも「歌いたい」という思いを持って入団し、右も左も分からないような状態でも練習に食らいついて、今日このステージに立っている1年生達を、心から誇りに思います。

 

今、
全国の学生合唱団の多くは非常に厳しい状況にあります。
SNSで本演奏会の宣伝をした日以降にも、演奏会の中止を決定した団体がいくつかあり、僕の知る限りでは、今学期、学生団体の演奏会は当団がはじめてだと思います。
さらに首都圏には、まだまだ対面練習の目処が立っていない団体もあります。

先が見えない辛さは、合唱に関わる関わらない関係なく、今日の誰もが理解しています。上手い解決策が思い浮かぶ訳でもありません。
しかし、もし今日、厳しい状態にある合唱団から、お越しいただいている方がいらっしゃいましたら、無事に演奏会を開催できた身で、勝手なことを言うようですが、どうか諦めないで欲しい。

僕は、本演奏会は、この一年の成果を発表する場以上に、同じように苦しんでいる全国の合唱団に、「諦めなければできる」、ということを示すという点で、大きな意味を持っていると考えています。

話は変わりますが、皆さま、第1ステージはお楽しみいただけたでしょうか?
パンフレットに書いてある通り、
夢見たものは、浅き春に寄せて、あさきよめ、これらの選曲の裏には「生きていく」というテーマが隠されています。
そして、本日第3ステージで、合唱指揮者の雨森文也先生と、ピアニストの平林知子(ひらばやしともこ)先生をお招きして演奏する、混声合唱組曲「光る砂漠」、合唱や詩に詳しい方はお気づきになられるかもしれませんが、「夢見たものは」と「浅き春に寄せて」の詩を書かれた立原道造さんと、遺稿詩集ではありますが、「光る砂漠」を書かれた矢澤宰さんは、共に20代前半で亡くなられています。

彼らが僕らと同年代で向き合ったであろう、「生きるとは」という問いかけに、
今までと生活がガラリと変わってしまったこの時代において、彼らと同年代の僕らも、向き合わずにはいられませんでした。
この曲に取り組もう、と決めた去年の夏とは、全く異なる思いで、今、このステージに立っています。
この時代を経験した我々にしかできない演奏があります。それを、雨森先生、そして平林先生とともに生み出せることを、本当に嬉しく思います。

また、本演奏会が開催できるのは、例年以上にお世話になりました、中村雅夫先生、近藤基先生。演奏会を裏で支えてくださっているステマネさん、そしてなによりも、今日この会場にお越しくださっている、皆様のおかげだと思っております。改めて感謝申し上げます。

さて、続いてのステージは、学生指揮者である末石紀による、現代外国語曲アラカルトです。練習でいつも我々を引っ張ってくれた彼が、まさしく独断と偏見で選んだ外国語の曲を演奏させていただきます。さまざまな世界観の入り混じった末石ワールドをお楽しみ下さい。

以上を持ちまして、団長の挨拶とさせていただきます。
それでは、最後まで、お楽しみください。

 

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